第223回 橋下さん、ツイッター乱発で政治生命がツイエターのじゃないの

橋下徹氏がいわゆる従軍慰安婦について大阪市役所で「当時は必要だった」と記者団に語ったのは5月13日午後でした。その場では、沖縄県を1日に訪問した際、米海兵隊幹部に「もっと風俗業を活用してほしい」と求めたことも明らかにしました。

橋下氏は、翌日の早朝からこれを書いている17日夜まで、170本以上のツイッターを発信しています。14日は57本、15日は59本と異常な数です。14日は反響を大きくすることを意図してか、早朝から以下のように分刻みにつぶやいています。午前6時台から8時台のあいだだけでも、6時21分、25分、27分、32分、33分、39分、46分、53分、55分、7時04分、11分、14分、16分、22分、24分、27分、41分、43分、8時23分、30分、33分、36分、39分、46分というように、自らの「慰安婦」発言問題に関連して24本も発信しています。

14日の午後は職員なら勤務時間である午後3時過ぎから再び「慰安婦」問題についてツイッターを2、3分間隔で3時57分までに13本も速射しています。14日は午後11時58分の送信で終わっていますが、日付が変わっただけで、15日は午前0時3分から48分まで12回、8時19分から9時37分まで15回も打ち続けています。そして午前11時41分から再開し、11時51分まで5回、夜も含めると1日で59回という具合です。

これだけの頻度でツイッターを打ち続けるのはずいぶん時間と労力を要します。今回の発言内容は大阪市が世界の嫌われ者になるというマイナスの影響はありますが、大阪市政にとってはプラスの寄与はなにもありません。公人としての市長に職務専念義務があるとすれば、橋下氏の言動とそれに費やした時間は重大な専念義務違反にあたります。

橋下氏のツイッターの多くは朝と夜に打たれていますが、普通なら執務時間にあたる時間帯に出したものもかなりの数に上ります。職員が同じことをすれば、おそらく橋下氏なら懲戒処分にするところです。

この間の橋下氏のツイッターは、初めは反響を計算して煽るために、後には批判に対する火消しのために乱発されたと推測されます。いずれにせよ、じっくり考える間もないほど早撃ちするとボロが出ます。そして、あれこれ言いつのるほど、お粗末な品性、感性、知性のほどが否応なくさらけ出されます。謝罪も撤回もせずに、ツイッターで恥知らずの言い訳を繰り返していると、ついには政治生命までツイエターということになりかねません。

自ら起こして大きな国際問題に発展した今回の事件では、どうやらそうなりそうな感じがします。

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