朝日デジタル 2014年11月6日
看護師らの長時間夜勤につながる「2交代制」を採用している病棟が3割に達したと、日本医療労働組合連合会(医労連)が6日発表した。1999年の調査開始以来最も多い数字で、このうち半分以上の病棟で夜勤を含む勤務時間が16時間以上になっていた。
看護師の勤務は1日8時間前後が基本の3交代制が主だったが、人手不足などから2交代制が増えている。調査は医労連が夜勤実態把握のため毎年実施。全国452施設の3159病棟の看護師ら約10万人を対象に今年6月の勤務実績を調べたところ、2交代制の病棟は30・0%で、99年(6・5%)の約4・6倍に増えていた。
医労連は「患者の安全や看護師らの健康への影響が危惧される。人手不足解消のためにも、退職した看護師が復帰できるよう、長時間夜勤の改善が必要だ」という。(田内康介)