http://www.yomiuri.co.jp/national/20151118-OYT1T50130.html
Yomiuri Online 2015年11月19日
アルバイト先のバーで、長時間労働を強いられたとして、仙台市に住む大学4年の男性が18日、30代の経営者男性を相手取り、未払い賃金や慰謝料など計209万円の支払いを求める労働審判を仙台地裁に申し立てた。
申立書などによると、大学生は昨年4月〜今年2月、仙台市青葉区国分町のバーに勤務。昨年9月以降、賃金を支払われなくなった。最大40日連続や1日12時間の勤務を強いられ、大学の授業に出られず、単位を半分落とした。「売り上げが少ない」という理由から赤字補填ほてん額として計10万円を支払わされた。
ブラック企業対策仙台弁護団によると、学業に支障が出るほど労働を強いる「ブラックバイト」を巡り労働審判を申し立てるのは全国でも珍しいという。相談を受けている「仙台学生バイトユニオン」の森進生さん(26)は「労働法の知識が乏しい学生に異常な勤務をさせる手法が横行している。勇気を持って相談してほしい」と話している。