2カ月後に迫った職業紹介システム刷新 厚労省|迷想日誌 (11/1)

2カ月後に迫った職業紹介システム刷新 厚労省|迷想日誌
https://note.mu/rodoshimbun/n/n65747ad6bee0
労働新聞社 2019/11/01 12:02

一般報道ベースには載ってませんが、来年1月からハローワークの職業紹介システムが全面的に刷新されます。
あと2カ月に迫りましたので、その刷新内容を概略ご紹介します。求人・求職ともにかなり便利になりそうです。

簡単にいえば、来年と再来年の2年を掛けてほぼ全面的にオンライン化していきます。
求人企業としては、マイページ機能の新設がポイントになるでしょう。
マイページを通じて、求人条件に合う求職者の検索を行ったり、求人の更新、応募者の管理、ハローワークへの採否通知などの手続きがオンラインで可能となります。
併せて、求職者向けに企業のPR情報を登録することができるようです。

もちろん求職者側もオンライン登録、オンライン自主応募などが可能となり、自由度が増すことになります。
お気に入り求人の保存、ハローワークからのお薦め求人の通知なども予定しているようです。

厚労省では、数年前から新たなシステム開発を続けてきました。満を持してのスタートとなります。
マイページ機能ぐらいは、もっと以前に開始すべきだったと思いますが、ここではこれ以上の批評は避けます。

内部的には、すでに全国において新職業紹介関係業務の職員研修が実施されたようです。
求職申込み、求人申込み・求人検索の利用方法が変わるため、来所した求職者を対象とした入力支援要員を増員するとしています。
関連する職業紹介業務取扱要領の改定に加え、操作マニュアルの作成・配布も済んでいます。

厚労省としては、ハローワークへの来所を要しないサービスの拡大、書類への記入負担の軽減、待ち時間の削減などを実現して、利用者はもとよりハローワーク職員の負担軽減を狙っています。
ただし、ハローワークに来所した者に対する窓口相談支援は充実させるとしています。
求人票以上の事業所情報提供などに力を入れます。

なお、職業紹介システム刷新に関しては、この秋頃から一般国民への広報活動が始まっているようですが、お気付きでしょうか…

労働新聞編集長 箱田 尊文 

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