安易な雇い止めに警鐘 博報堂訴訟・元嘱託社員の勝訴 (3/17)

安易な雇い止めに警鐘 博報堂訴訟・元嘱託社員の勝訴
https://mainichi.jp/articles/20200317/k00/00m/040/309000c
毎日新聞2020年3月17日 22時16分(最終更新 3月17日 22時16分)

〔写真〕福岡地裁などが入る庁舎=福岡市中央区六本松で2018年8月20日午後4時24分、平川昌範撮影

 広告代理店「博報堂」の嘱託社員だった福岡県内の女性が無期雇用になる権利を得る直前に雇い止めされたとして、同社に社員としての地位確認などを求めた訴訟の判決が17日、福岡地裁であった。鈴木博裁判長は雇用を継続した上で、雇い止め翌月(2018年4月)から判決確定日までの賃金と年2回の賞与を支払うよう命じた。

       ◇

 弱い立場の労働者側に立った今回の福岡地裁判決は、非正規労働者の雇用安定を目指した改正労働契約法の趣旨を踏まえ、安易な雇い止めを避けるよう企業などの雇用主に警鐘を鳴らしたと言える。

 博報堂九州支社で嘱託社員として働いていた原告の女性は、会社の指示で衛生管理者の資格を取得するなどし、30年にわたり働き続けてきた。判決は「(女性が)定年まで勤続できると期待したとしても… 


〔swakitaコメント〕毎日新聞2020年3月18日(西日本)に、私の短いコメントも掲載されました。

 

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