新型コロナ、世界の労働者10億人余りに「劇的な」打撃-ILO報告
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-08/Q8FZUHT0AFBB01
Catherine Bosley 2020年4月8日 10:53 JSTホテルや食品サービス、製造業、小売業など極めて脆弱
世界的な都市封鎖で約27億人の労働者に影響国際労働機関(ILO)は7日、新型コロナウイルス感染拡大阻止に向けたロックダウン(都市封鎖)の結果、世界の人々の雇用に「深刻かつ広範囲にわたる前例のない」打撃が及び、労働者10億人余りが減給や失職の高いリスクに直面していると指摘した。
ILOによれば、世界中で工場や学校、店舗が閉鎖される状況にあって、約27億人の労働者がロックダウンの影響を受けており、世界の労働人口の約38%に相当する12億5000万人は主にホテルや食品サービス、製造業、小売業など極めて脆弱(ぜいじゃく)な職種にあると指摘した。
ILOは新型コロナウイルス感染症(COVID19)に関する最新報告書をまとめたもので、「こうした労働者は労働時間の劇的かつ壊滅的な削減、賃金カット、一時解雇に直面している」と現状を説明した。
その上で、「広範囲にわたる経済セクターで各事業は壊滅的な損失を抱え、それが経営や支払い能力を脅かしている」とし、「人々の生活や経済的に存続可能な事業を守るため、労働者や企業に直ちに救済措置を講じることに政策対応の重点を置く必要がある」と強調した。
Risky Business
The ILO fears 38% of the world’s workers are at risk of layoffs, pay cutsSource: International Labor Organization
原題:More Than 1 Billion Workers Face ‘Drastic’ Hit From Virus(抜粋)