新型ウイルス、世界の労働者の8割に打撃 2億人が失業も (4/8)

ILO “全世界の総就労時間6.7%減少” 予測を発表https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200408/k10012374331000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_010
NHK News 2020年4月8日 6時26分

新型コロナウイルスの感染が世界的に広がる中、ILO=国際労働機関はことしの第2四半期には全世界の総就労時間が6.7%減少するという予測を発表しました。そのうえで戦後最悪の世界的な危機だとして各国に対して大規模な経済対策を呼びかけました。

スイスのジュネーブに本部がある国連の専門機関のILOは7日、新型コロナウイルスの感染が世界的に広がる中、ことしの第2四半期には全世界の総就労時間が6.7%減少するという予測を発表しました。

これは1億9500万人が職を失ったのと同じ計算になるということです。

特に大きな影響を受けているのは宿泊施設、飲食店、製造業、小売業などで、世界の労働者の81%が全く仕事ができないか、何らかの制限を受けているということです。

ILOは先月18日の時点では新型コロナウイルスの感染拡大が雇用に与える影響について「2008年のリーマンショックを上回る規模だ」と表現していましたが、その後、感染の拡大はさらに深刻化し、7日付けの予測では「第二次世界大戦以降最悪の世界的な危機だ」と指摘しています。

ILOは「先進国も発展途上国も破滅的な状況に直面している。企業や雇用を守るためには大がかりな政策が必要だ」と述べ、各国に対して大規模な経済対策を呼びかけました。

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