総選挙アピール   働き方が変わる総選挙にしよう

   2009年8月9日

働き方ネット大阪                       

会長 森岡 孝二

 

 歴史に残るであろう第45回総選挙が8月30日に投票日を迎えます。私たち「働き方ネット大阪」は運営会議を開催した折に、「政治と働き方」をテーマに、近年、労働者に係わる法律が改悪され、貧困と格差が拡大したことなどを話し合いました。そして、逆にこの間の自公政権の労働者イジメに厳しい審判をくだせば、本当の意味で「人間らしく働くルール」を確立する一歩になるのではないか、という結論に達しました。そこで、「人間らしく働き、生活できる社会」をめざすために、アピールを発表することにしました。 

憲法で「思想信条の自由」が誰にも保障されています。私たちは特定の政党や議員を支持したり、支持を押しつけたりすることはしません。しかし、投票する際に、?この間「派遣村活動を支援」し、「派遣切り」や「雇い止め」を止めさせるために努力しているかどうか、?労働者派遣法について、「抜け道」をつくらず登録型派遣の禁止や製造業への派遣禁止を公約しているかどうか、?改憲でなく日本国憲法を守り、暮らしと職場、平和外交に生かすことを公約しているかどうか、などを見定めて投票するように訴えたいと思います。 

 働く仲間のみなさん! 貧困を容認する社会と決別しようではありませんか。現実は非常に厳しい状況です。6月の失業率は5.4%と最悪の事態に迫り、求人倍率は過去最低の0.43倍となるなど雇用環境は悪化しています。それでも、大企業は非正規雇用の拡大や大量の解雇・雇い止めの反省もなく、労働者を「使い捨て」にして利益を確保しようとしています。そのため中小企業経営者や労働者は苦しみ、不安をつのらせています。 

これまでの規制緩和一辺倒の政治から、法律をもって無法な働かせ方を規制する政治に転換することが、今の日本にどうしても必要です。誰もが「人間らしく働くことができるルール」のもとで仕事し、家族と団らんし、友人と付き合うことができる生活を実現するには、まともな賃金と、働きすぎの防止と、雇用の安定が急務です。このことを候補者に突きつけようではありませんか。 

 労働時間に対する規制を撤廃し、残業ただ働きを強制する「ホワイトカラー・エグゼンプション法案」は、労働界と世論の総反発で阻止されました。また、日比谷公園をはじめ各地の「派遣村」の取り組みや、「雇い止め反対」に派遣労働者ら青年が勇気を持って決起したことから、労働者派遣法などの規制緩和に歯止めが掛かる状況をつくりだしてきました。この労働者が政治を動かしている力で、「人間らしく働くルール」の確立を、候補者に問いかけ訴えようではありませんか。

以 上

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