大手電機産業がまた大規模なリストラに着手しました。13万人を越える規模とも言われもので、人員削減、工場閉鎖・縮小・売却が内容です。これにより、労働者と家族の生活が破壊され地域経済が深刻な危機に直面することは間違いありません。今一度、大きな声となるよう身勝手なリストラにNO!の声を挙げようではありませんか。各社はリーマン・ショック後、労働者の削減と賃金抑制や下請けたたきをすすめ、利益をため込み27兆円(全労連調べ)の内部留保があります。それにもかかわらず、デジタル家電や半導体の不振を口実に、またもや労働者の首を切るというこんなことが繰り返させるわけにはいきません。
ニュースによるとパナソニックは本社をスリム化するために、30代の若手社員も対象に希望退職を募り、約7千人いる大阪府門真市の本社社員のうち、研究開発部門に所属する約1千人を配置転換し、これとは別に、定年退職者と希望退職者を合わせ約1千人を削減する計画だそうです。パナソニックは2012年3月期決算で過去最悪の7721億円の純損失を計上したのを機に、本社部門では初となる本格的な人員削減に踏み切ることを決めたとしています。私が調べて数年前で確かパナ社の内部留保は4兆円を超えています。
シャープは1万人の人員削減と最大規模です。ニュースによると賃金は、課長職以上の管理職が4月から続く給与の5%カットを10%に拡大。12月分と来年6月分の賞与は、今年6月から半減すると決め、賞与の削減は2度目で、今年6月分はすでに昨年比3割カットしており、11年比65%の削減。一般の従業員は、5月に実施した給与の2%カットを7%にするそうです。賞与は12年6月に比べ、50%削減する予定とのこと。その目的は、1年半後の2014年3月期に300億円程度の連結純利益を確保する黒字転換にすると言うもので、資本主義が牙をむき、労働者を犠牲にすると言うそら恐ろしいものです。これらは、都市銀行が押し付ける(融資を前提にする手口)再建計画によるもので、金融資本の恐ろしさも浮かび上がります。
連日、リストラに抵抗する労働者への脅迫と悲鳴、メンタルの増大、職場での疑心暗鬼と不安の連鎖、怯えの声が聞こえてきます。人よりも当面の利益を優先する身勝手なリストラ許さない!の声を根気よく挙げていきましょう! (副会長、服部信一郎)