過労死:中国人研修医に初認定、残業最大121時間

毎日新聞 2012年12月25日

青森県弘前市の同市立病院で研修医として勤務中の10年11月に急性循環器不全で亡くなった中国人の呂永富さん(当時28歳)について、弘前労働基準監督署が、長時間過重労働が原因だとして労働災害を20日付で認定した。代理人の平本紋子(あやこ)弁護士が25日、記者会見して明らかにしたもので、日本で働く外国人医師の過労死が認められたのは初めてという。

 平本弁護士などによると、呂さんは02年に訪日し、弘前大学医学部を卒業。10年4月から同病院で研修医として外科や内科、救急部門の外科で勤務した。労基署の認定によると、この間最も短い月で84時間、最長で121時間の時間外労働をし、平均は過労死認定基準の80時間を超えていた。夏休み以外はほとんどの土日に出勤し、月2〜4回の宿直で十分な睡眠を取れないまま日直勤務についていた。

 研修医の過労死は平本弁護士が把握しているだけでも過去6件。同弁護士は「地方の医師不足は深刻な上、研修医の労働時間管理はずさん。抜本的な対策が必要だ」と話している。

 弘前市立病院の東野博院長は「労災認定されたことを重く受け止め、労働環境の再点検を行いたい」と話した。【東海林智】

 

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