内部告発後に解雇された大王製紙元課長の男性(50)が、「告発を理由とした解雇で不当」として、地位確認や慰謝料などを求める訴訟を近く東京地裁に起こすことが18日、分かった。
男性によると、同社経営企画部の課長だった昨年12月、タイの現地法人での法令違反などを内容とする告発文書を金融庁や東京証券取引所などに送付した。
その後、今年1月中旬から自宅待機となり、2月には「業務で知った秘密を第三者に漏らした」として降格され、関連会社の営業所長への異動を命じられた。男性が出社を拒否したところ、今月11日付で無断欠勤を理由に懲戒解雇されたという。