大手企業の夏のボーナスは89・2万円 伸び率2・8%で過去3番目の高水準

http://www.sankeibiz.jp/business/news/150730/bsg1507301549003-n1.htm
SankeiBiz 2015.7.30

 経団連は30日、大手企業のこの夏のボーナスについての最終集計を発表した。対象140社の平均妥結額は89万2138円で、昨年の夏に比べ2万4407円、率にして2・81%増えた。増加は3年連続。2008年夏のリーマン・ショック直前以来、7年ぶり水準で、1959年の調査開始以来3番目となった。

 大手企業は、円安による輸出の改善などで、業績が好調なことに加え、業績連動制ボーナスを採用している企業も多く、高水準となった。また、政府から景気の好循環を作り出すための賃上げ要請を受け、基本給を引き上げるベースアップや一時金の満額回答などを今春闘で実施している。経団連では、冬のボーナスについても、夏同様に高水準になるとの見通しを示している。

 業種ごとでは、自動車が前年実績比1・74%増の102万9583円でトップ。100万円超えは2年連続だ。全17業種のうち、セメントと印刷以外の15業種で前年実績を上回った。

 製造業の平均は2・29%増の91万8542円、非製造業は4・05%増の79万1498円。

 調査は東証1部上場で従業員が500人以上の企業が対象で、245社に調査協力を要請している。

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