<韓国大統領選>19日投開票 朴氏、文氏が大接戦

毎日新聞 12月18日

 【ソウル澤田克己】韓国大統領選は19日、投開票される。与党セヌリ党の朴槿恵(パク・クネ)候補(60)と、最大野党・民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)候補(59)による事実上の一騎打ち。当初は朴氏が若干リードしていたが、出馬を辞退した無所属の安哲秀氏(50)の支持を得た文氏が終盤にかけて激しく追い上げ、現在はほぼ横一線に並んでいる。朴氏は高齢層、文氏は若年層を中心にそれぞれ支持を広げており、投票率が勝敗を分けるカギとなりそうだ。
 
【今回の構図は】韓国大統領選:地域対立より世代差 2候補支持に濃淡
 
選挙戦最終日の18日は、朴氏が南部・釜山から中部・大田を経てソウルへと北上するルートで遊説。文氏はソウルから大田、南東部・大邱を経て釜山へと南下した。
 
首都圏は有権者の半数が集中する大票田。釜山はセヌリ党の伝統的地盤だが、文氏の地元でもあり、両氏は最後まで激しい攻防を繰り広げた。
 
朴氏は釜山駅前の集会で、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の側近として大統領秘書室長を務めた文氏を念頭に、「野党が主張する政権交代は、失敗した盧政権に戻るということ」と批判。国民生活に直結する雇用政策や福祉政策に力を入れて「時代交代」を成し遂げると約束した。
 
一方、文氏はソウル駅前の集会で、「国民の苦労を一緒に分かち合える政府を作りたい」と強調。「投票率が高ければ(若者層に強い)私の勝ちだ」と訴え、「友人や家族、両親ら、皆に声をかけて」と呼び掛けた。
 
韓国紙・朝鮮日報が14日に報じた世論調査(12日実施)では、30代以下の6割弱が文氏、50歳以上の6割強が朴氏を支持している。一方、40代の支持率は両者とも40%台で、同調査では文氏がやや有利となったが、別の調査では朴氏優勢となるなど拮抗(きっこう)している。
 
有権者は19歳以上の約4053万人。このうち30代以下は約1549万人で、50歳以上は約1622万人。これまでの大統領選では30代以下の有権者の方が多かったが、少子高齢化の影響で、今回は50歳以上が初めて30代以下を上回る。
 
聯合ニュースは18日、中央選管による事前の意識調査を基にした推測として、投票率は70%前後との見通しを伝えた。政界ではこれを大きく下回るなら朴氏が有利、大きく上回るなら文氏有利との見方が多い。今回と同じような接戦となった02年の大統領選は、70.8%だった。
 
19日は、ソウルの最低気温が氷点下10度と予報されている。87年に大統領直接選挙が復活して以降、もっとも厳しい冷え込みで、投票率にどのような影響を与えるかも注目される。
 
投票は午後6時(日本時間同)まで。即日開票で、19日深夜に大勢判明の見通し

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