読売新聞 2013/6/21
政府は21日午前の閣議で、2013年版の男女共同参画白書を決定した。
結婚前に仕事を持っていた女性のうち、第1子の出産後も仕事を続ける女性は32・8%にとどまっており、女性にとって仕事と子育ての両立が難しい状況が浮き彫りになった。
厚生労働省が2011年に行った「21世紀成年者縦断調査」を基に、結婚や出産による女性の就業形態の変化を分析した。結婚前に仕事ありの女性(農林漁業を除く)のうち71・4%は結婚後も「仕事あり」だったが、第1子出産後の女性のうち「仕事あり」は32・8%で、第2子(23・1%)、第3子(12・8%)の出産で大きく低下した。
正規・非正規雇用の推移を見ると、結婚前に「仕事あり」だった女性のうち、正規雇用の割合は64・2%だったが、結婚後は43・6%に減り、第1子出産で19・8%、第3子出産後は5・6%となった。白書は「日本では労働時間が長く、育児、介護、家事が女性に偏っている現状で継続することは容易ではない」と指摘している。