しんぶん赤旗 2013/9/7
労働者を酷使して使い捨てるブラック企業の被害者を支援しようと全国各地の弁護士らでつくるブラック企業被害対策弁護団が5日夜、東京都内で発足記念シンポジウムを開催しました。約180人が参加しました。
同弁護団代表を務める佐々木亮弁護士が、結成から約1カ月がたち130人を超える弁護団になったことを報告。「ブラック企業根絶の志を持って集まった弁護士たちです。若者の雇用を守るために全力を尽くしていきます」と述べました。
ブラック企業被害者も登壇し、実情を語りました。
ワタミフードサービスに入社して2カ月の娘を過労自殺で亡くした森豪さんは、常態化した長時間深夜労働など違法行為を告発。「労働法について、みんなが当たり前に知っている社会にしてほしい」と訴えました。
エステ店で働いていた女性は、絶対にできないノルマを課せられ残業代の未払いもあったとし「会社は、人は宝だと言っていたのに、自分が大切にされたと感じたことは一度もなかった」といいます。
基調報告をした弁護士の嶋崎量・同弁護団副事務局長は、若者が被害にあいやすい社会状況にふれながら「被害者が、声をあげる勇気を与えられる弁護団になりたい」と語りました。
労働問題や貧困問題に取り組むNPOの代表らが討論しました。