「上司のパワハラで自殺」 元郵便局員の遺族提訴へ 神戸

神戸新聞 2013/11/14

 神戸市須磨区の須磨北郵便局に勤務していた40代男性が自殺したのは、上司によるパワーハラスメントが原因として、男性の両親が日本郵便と上司を相手に損害賠償を求める訴えを近く神戸地裁に起こすことが分かった。日本郵便側は「体調面などに配慮していた」としている。

 遺族らによると、男性は2011年春からこの上司の下で勤務。叱責(しっせき)されるなどし、同年9月に「抑うつ状態」と診断され、5カ月間、勤務を休んだ。

 12年2月、医師から「当面は業務の軽減が必要と思われる」と診断され、通院しながら復職。男性が体調を崩して休むと、上司から「ずる休みと違うんか」と言われ、休む場合はいったん出勤して上司に会ってから病院に行っていたという。

 また、上司は「出てきて何すんねん」「やめろ」などと再三にわたって怒鳴り、男性は同3月下旬に自ら命を絶った。両親側は「病人に配慮はなく、尻をたたいて仕事にかり出し、うまくいかなければ怒鳴りつけるという対応だった」とし、裁判では安全配慮義務違反を指摘する。

 日本郵便は「職場への復帰は医師の判断に基づいており、復帰後も体調面などに配慮していた。亡くなられたことは残念で、お悔やみ申し上げます」とコメントしている。

 パワハラなどによる精神障害は、年々深刻化。厚生労働省によると、うつなどの労災認定の請求は増加傾向で、02年の341件に対し、12年は1257件に上る。同省は11年12月に精神障害の労災認定基準を新たに定め、職場でのひどい嫌がらせやいじめも盛り込んだ。(宮本万里子)

この記事を書いた人