読売新聞 2014年1月25日
25日に就任したNHKの籾井勝人もみいかつと会長(70)(元日本ユニシス特別顧問)が同日、記者会見を行い、「NHKには優れた組織の土壌があるが、放送法順守を第一に考え、ボルトとナットをもう一回締め直したい」などと抱負を語った。
また、公共放送の立場から、政治との関係について「政権の意向を持ち込むつもりはない。放送法があるが故に距離を保てる」とした。
一方で籾井会長は、政府が強化を求める国際放送について、「尖閣、竹島などの領土問題では、明確に日本の立場を主張するのは当然。国際放送では政府がいうことと真逆になることはあり得ない」との考えを示した。
さらに個人的見解としつつ、従軍慰安婦問題について、「今のモラルでは悪いことだが、戦争地域ではどこにでもあった。逆に、ほかの国に(従軍慰安婦が)なかった証拠はあるのか」とドイツやフランスなどの国名を挙げながら指摘。「韓国は国際的に解決していることを、なぜ蒸し返すのか」と疑問を呈した。