46%が賃上げ見込む=景気回復で最高−帝国データ企業調査

時事ドットコム 2014/02/17

 帝国データバンクは17日、2014年度の賃金動向に関する企業の意識調査結果を発表した。正社員の賃金引き上げを見込む企業は全体の46.4%(前年調査は39.3%)で、見通しとしては06年1月の調査開始以来、最高となった。景気の回復基調を背景に企業が賃上げに前向きな姿勢を強めつつあることが浮き彫りとなった格好だ。

 中小企業でも、47.6%(同40.0%)が賃上げ見込みと回答した一方、29.9%(同32.8%)はその見込みはないとした。帝国データは「賃金改善が全体に広がるまでには至っていない」と指摘している。

 賃上げの具体的内容を見ると、全体の34.0%(同32.0%)がベースアップ、27.8%(同21.0%)が賞与(一時金)となっている。

 賃上げに前向きな業種は、建設、卸売り、製造など。地域別では特に北海道、中国、北陸、四国が前年から大きく増加した。賃上げの理由では「労働力の定着・確保」「業績拡大」がそれぞれ5割超に上った。

 この調査は1月に全国約2万2834社を対象に実施し1万700社から回答を得た。

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