山口、うつで自殺は労災と提訴 性同一性障害女性の遺族

共同通信 2014年4月2日

 山口県岩国市の性同一性障害の女性=当時(29)=がうつ病で自殺したのは職場での嫌がらせや退職強要が原因の労災として、遺族が1日、国に、遺族補償年金を不支給とした労働基準監督署の処分取り消しを求める訴訟を広島地裁に起こした。

 訴状によると、女性は08年11月、勤務先の中古車販売会社の同僚に、性同一性障害であることや、その苦しみからリストカットした経験を告白。同僚から「一緒に働けない」などと嫌がらせを受け、上司から退職を迫られ解雇された。その後、うつ病になり、09年1月に自殺。

 遺族は11年に労災として遺族補償年金を請求したが、労基署が不支給処分とした。

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