毎日新聞 2014年04月08日 東京夕刊
大阪市の橋下徹市長(日本維新の会共同代表)は7日夜、大阪市内であった大阪都構想に関するシンポジウムで、高級マンションの建設などビジネス街・御堂筋の規制緩和に触れて「皆さん、愛人2、3人住ませてください」と述べた。8日朝には、この発言を問題視した報道について「あんな冗談も分からないなら、これから一切講演会とかに呼びません。クローズでやります」と報道陣に話した。
シンポジウムは企業経営者らが開いた。この中で橋下氏は「財界の人は大阪で稼いで、住むのは(兵庫県)西宮、芦屋。戻ってきてもらわないと」と市内の活性化を訴えた。その上で富裕層が御堂筋に住むメリットを「お金持ちを狙った店ができてくる」と指摘。「高級な飲み屋は出てくるし、レジデンス(住居)に愛人を囲う経営者も出てくる。また愛人専用の宝石店とか高級ブティックが来る」と発言した。一方で「僕は決して自分の奥さんに言えない。皆さんでやってもらいたい」と述べた。【稲垣淳】