賃上げ「前向き検討を」=経団連会長、異例の呼び掛け−労使フォーラム

http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_date2&k=2015012600031
時事ドットコム 2015/01/26

経団連主催の「労使フォーラム」であいさつする経団連の榊原定征会長=26日午前、東京・大手町(省略)

 2015年春闘の前哨戦となる経団連主催の「労使フォーラム」が26日、東京都内で2日間の日程で始まった。経団連の榊原定征会長は冒頭のあいさつで、「収益が拡大している企業には、ボーナスや手当を含めた賃金の引き上げについて前向きな検討をお願いしたい」と呼び掛けた。また、連合の古賀伸明会長が講演し、「デフレ脱却の岐路に立っている。昨年より一層の賃金引き上げが求められる」と訴えた。

 労使フォーラムは通常、春闘をめぐって労使がけん制し合う場となる。経営側トップがこれほど直接的な表現で会員企業に賃上げを要請するのは、過去に例がない。

 安倍政権による2年連続の賃上げ要請も背景に、労使そろって「賃上げ実現」をうたう異例ずくめの今年の春闘は29日、経団連と連合の首脳会談で本格スタートする。

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