派遣の4割が正社員希望  厚労省が実態調査

共同通信 2013/9/5

 派遣で働く人の4割超が、今後は正社員として働きたいと考えていることが5日、厚 生労働省が実施した2012年の 「派遣労働者実態調査」で分かった。

 労働政策審議会で派遣労働者の安定雇用の確保など制度見直しに向けた議論が始まっ ており、厚労省は調査結果も踏まえて年内に結論を取りまとめる方針。

 調査によると、正社員で働きたいと答えた割合は43・2%で、08年の前回調査か ら2・3ポイント増加。一方、派遣労働者として働き続けることを希望した人も9・1ポイント増え、43・1%だった。

 派遣を続けたい人の約8割は、比較的長い期間働く「常用雇用型」を望んだ。

 時給は千円以上1250円未満が29・9%で最も多く、1250円以上1500円 未満と千円未満がそれぞれ20・2%と続いた。平均賃金は時給1351円で、08年より4・7%増えた。

 調査は04年から4年ごとに実施し、12年は8407人から回答を得た。厚労省は昨年12月にインターネットで同様の調査をしているが、調査対象や手法などが異なる ため結果に差がある。

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