http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-03-18/2015031805_01_0.html
しんぶん赤旗 2015年3月18日
「同一価値労働・同一賃金」とは何ですか。みんな同じ賃金になるのでしょうか。
同一水準なら男女平等に
女性の賃金は正社員で男性の7割であり、さらにパートや派遣、契約社員など非正規雇用が広がり、賃金面での差があります。
「同一価値労働・同一賃金」は、賃金差別を認めず、同一の価値の労働に対しては、性別による区別を行うことなく、同等の賃金を与えなければならないと決めた原則です。
「同一価値労働」とする判断は、まったく同じ職種でなくても、(1)知識・技能(2)精神的・肉体的負担(3)責任(4)労働条件―という客観的な評価基準をもとに職務を評価することによります。この評価が同一の水準なら、男女の区別なしに同じ賃金を払わせるものです。
ILO(国際労働機関)100号条約で決められたもので、日本は1967年に批准。しかし、日本政府のとりくみが遅れているため、ILO条約勧告適用委員会は2008年、労働基準法を改定し、「男女が行う職務または労働を、技能、努力、責任、あるいは労働条件といった客観的要素に基づいて比較すること」などを盛り込むよう勧告しています。
日本共産党は、ILO100号条約にもとづいて、実効性ある是正措置をとるよう求めています。