給与総額、4カ月ぶり増=実質賃金もプラス−2月

jijicom 2016/04/05-09:04)

 厚生労働省が5日発表した2月の毎月勤労統計(速報)によると、基本給と残業代、ボーナスなどを合計した現金給与総額は前年同月比0.9%増の26万2558円と、4カ月ぶりにプラスとなった。前年春闘で決まったベースアップ(ベア)が基本給を押し上げていることに加え、残業代の支払いも増えた。

 現金給与総額を指数化し、物価変動の影響を除いた「実質賃金指数」も0.4%増と4カ月ぶりにプラス。厚労省は「昨年春以降の増加基調に変わりない」(雇用・賃金福祉統計課)と判断している。1月の現金給与総額、実質賃金は確報段階でいずれも速報のプラスが横ばいに修正された。

 現金給与総額の内訳は、基本給に当たる所定内給与が0.6%増の23万9123円。残業代などの所定外給与は0.4%増の1万9541円、ボーナスなど特別に支払われた給与は25.7%増の3894円だった。

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