朝日DIGITAL 2017年7月28日
厚生労働省が28日発表した6月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月より0・02ポイント高い1・51倍だった。上昇は4カ月連続で、1974年2月以来、43年4カ月ぶりの高水準。正社員に限った有効求人倍率も前月を0・02ポイント上回る1・01倍で、集計を始めた2004年11月から初めて1倍を超えた。
有効求人倍率は、求職者1人あたりに何件の求人があるかを示す。6月の有効求人数は269万187人で前月より1・5%増えたが、有効求職者数は177万9214人で前月並みだったため、有効求人倍率が上昇した。
正社員に限ると、有効求人数は前月より1・8%多い116万4454人だった一方、有効求職者数は前月より0・1%少ない115万7822人だった。正社員の有効求人倍率が1倍を超えたことについて、厚労省は「人手不足が続くなか、正社員の求人が増えて雇用の質が向上している」としている。
総務省が28日発表した6月の完全失業率(季節調整値)は前月より0・3ポイント低い2・8%だった。完全失業者数は前月より16万人(7・8%)減の189万人だった。(村上晃一)