労働組合の統一組織である連合(日本労働組合総連合会)が7月22日に発表した「ワーキングプア(年収200万円以下)層の生活・意識調査」の結果が話題になっている。調査自体は、6月から7月にかけて携帯電話のサイトを通じておこなわれた。対象は、年収200万円以下で家計の1割以上を負担している20歳から59歳までの男女1000人だ。
彼らの平均労働時間は週4.8日、1日7時間。決して短くはないが、現在の生活についての実感を聞いてみると、厳しい現実が浮き彫りに。「自分の将来に希望が持てない」にあてはまると答えた人は「非常にあてはまる」「ある程度あてはまる」を合わせて、63.5%。同様に、「貧困層は増加していると感じている」が80.9%、「貧困格差社会の中にいると実感している」が79.8%、「収入アップは無理だと感じている」が78.8%、「世の中の厳しさや薄情さを感じている」が74.0%などの結果となった。
連合ではこの調査について、労働時間をみてみるとほぼ正社員近く働いている状態であるにも関わらず、「頑張りが賃金に反映されず、ワーキングプアがいわゆる『ハード・ワーキング・プア』へと深刻化している」と結論付けている。
9月9日、この調査結果が産経新聞で紹介されると、インターネット掲示板2ちゃんねるで話題に。9日の10時54分にたてられたスレッドは9月13日9時時点でパート9まで続き、
「38歳でバイト暮らし、クビにでもなったら即破綻って
これってほぼホームレス確定?」
「十六時間、週六日で手取り22万の 自分はもう終わりなのかもしれない」
「昼は半額になった総菜パンを1個食べる
弁当で250円とかとても出せない」
「頑張ろう日本!と工場内に書いてあるのに、円高で先週派遣切りにあった。
非情な世の中だと痛感した。何も信じちゃダメだ」
などと不安な心情を吐露する人たちであふれた。しかし一方で、少数ながら
「今を楽しく生きることを考えたら?」
「やらない理由を探してるうちは何やってもダメだよ」
「希望は与えられるものじゃなくて奪い取るものだよ。
希望がない希望がないと愚痴を言う暇があったら、
その希望を奪い取ってる連中から奪い返す努力をしろよ」
など、激励するかのような声も投稿されている。