(写真)原発なくせ、再稼働反対と首相官邸前行動に参加する人たち=17日、国会正門前
毎週金曜日におこなわれている東京・首相官邸前の抗議行動。17日も、大飯原発再稼働撤回、原子力規制委員会の人事案撤回を求めて取り組まれました。お盆休みを利用して地方から来た人や、小学生の息子を連れてきた父親や小さな子どもを抱いた母親ら6万人(主催者発表)が永田町一帯を埋め、声をあげました。これに呼応する行動が全国でくりひろげられました。(各地の行動)
夜行バスで来た青森県弘前市の男性(60)は、6月29日の抗議行動から毎回参加しています。県内の原発や核燃料再処理工場などが事故を起こすのではないかと心配しています。「原発が日本に導入されたのも日米安保条約でしばられているからだということが目に見えてわかるようになった。アメリカいいなりの構造を変えて原発をなくしたい」と話しました。
娘に誘われ大阪府堺市から参加した男性(60)は、「すごい数ですわ。ニュースではほとんどやらないので盆休みを利用して来ました。大阪の市民は節電を頑張ろうとしているのに、なんで危険な原発を再稼働するのか、野田さんの感覚はずれている」と話しました。 (大阪関電前の集会記事はこのあと)
(写真)関西電力本店前で「原発やめろ」と声をあげる市民=17日、大阪市北区
東京都北区の男性(22)はインターネットで知って、初めて参加しました。「金もうけばかりを優先して命を犠牲にする仕組みを変えたい。声をあげ続けていくことはかっこいいと思います」
都内に住む男性(26)は、仕事仲間を誘って初めて参加しました。「大飯原発再稼働に違和感をおぼえた人は多いと思う。僕は映画の仕事を通して発信したい」
官邸前抗議行動は首都圏反原発連合の有志が呼びかけているもの。マイクを握った同連合のミサオ・レッドウルフさんは、野田首相に対して「本来ならあなたがこの場に出てきて声を聞くべきだ」とのべ、参加者には「毎週詰めかけることで確実に政府に圧力がかかっています。民意を示してがんばりましょう」と訴えました。
日本共産党から笠井亮衆院議員、井上哲士参院議員が参加しました。
3月29日から始まった官邸前抗議行動はこの日で19回目。のべ90万人近い人が参加しています。