【神奈川】県職員自殺 全職員に匿名アンケ 知事「パワハラ徹底的になくす」 (12/17)

【神奈川】県職員自殺 全職員に匿名アンケ 知事「パワハラ徹底的になくす」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201912/CK2019121702000129.html
東京新聞 2019年12月17日

県の男性職員=当時(37)=が二〇一六年、長時間残業とパワハラを理由に自殺し、今年十一月に母親が県に約一億円の損害賠償を求めて提訴したことに絡み、黒岩祐治知事は十六日の定例記者会見で「パワハラは徹底的になくしていく」と述べ、非常勤職員を含む約三万人の全職員(県警は除く)を対象に、実態を尋ねる匿名アンケートをしていると明らかにした。
アンケートは六日から、職員が業務連絡に使うポータルサイトや電子メール、紙で順次配布した。「身体的な攻撃」「人間関係からの切り離し」など、厚生労働省が示すパワハラの六類型を挙げて、自身が被害に遭ったことがあるかや、被害を目撃したことがあるか尋ねた。自由記述欄も設けた。
締め切りは二十日。集計は人事課が担当する。記入者は分からない仕組みだが、具体的なパワハラの訴えがあれば、有無を調べる。回答内容は学識者らで構成する「不祥事防止対策協議会」にも報告し、一二年に策定したパワハラ防止指針の改定が必要か判断する。
一方で、知事は、裁判への対応について「遺族には真摯(しんし)に対応する」と述べるにとどめ、具体的な方針は明らかにしなかった。 (志村彰太)

 

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