世界の失業率改善止まるとILO 若者の22%がニート (1/21)

世界の失業率、金融危機後の改善基調が一服=ILO年次報告
https://jp.reuters.com/article/un-economy-idJPKBN1ZJ2CK?feedType=RSS&feedName=special20
Reuters Staff ワールド2020年1月21日 / 08:46 / 21分前更新

[ジュネーブ 20日 ロイター] – 国際労働機関(ILO)は20日、世界の雇用情勢に関する年次報告書を発表し、世界的な金融危機以降、9年にわたり低下し続けた失業率は、ほぼ横ばいとなっていると明らかにした。
ILOによると、2019年の世界全体の失業者は推計1億8800万人で、失業率は5.4%と前年から変わらずだった。20年も横ばいが見込まれ、21年には5.5%に上昇する見通し。
ILOは「2009年から2018年までの失業率の緩やかな低下は、終りを迎えているようだ」とし、製造業を中心に世界経済は減速していると指摘した。

多くの人々にとって、仕事を通じてより良い生活を築いたり貧困から抜け出すことは一層困難になっており、ILOのガイ・ライダー事務局長はこうした状況について、社会的つながりに極めて根本的かつ憂慮すべき影響を与える可能性があり、非常に懸念すべきことだ、と指摘した。
さらに「仕事に関する不平等や排除の問題は根強く、何百万もの人々がまともな仕事や、より良い将来を手にすることができないでいる」と説明した。
失業者だけでなく、希望するだけの労働時間が与えられていない人、労働市場へのアクセスが無い人を含め、約4億7000万人が満足な仕事に就けていない状態にある。


世界で4億人以上が満足な仕事に就けず ILO
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200121/k10012252911000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_001
NHK News 2020年1月21日 6時37分

ILO=国際労働機関は、去年の世界全体の失業者の数が推計で1億9000万人近くに上り、働いていても希望するだけの十分な労働時間が与えられない人や、仕事を見つける機会すらない人も合わせると4億人以上が満足な仕事に就けていないとする報告書を発表しました。
ILOは20日、世界の雇用情勢に関することしの報告書を発表しました。

それによりますと、去年の世界全体の失業者は推計で1億8800万人、失業率は5.4%で、ここ10年で緩やかな減少傾向となっています。

一方で、
▽希望するだけの労働時間が与えられていない人が1億6500万人、
▽仕事を見つける機会すらないといった人も1億2000万人に上り、失業者と合わせると4億7000万人が満足な仕事に就けていない状態にあるということです。

また、一日3ドル20セント未満しか稼ぐことのできない人の数は世界で6億3000万人で、世界の労働人口の5分の1に上るということです。

ILOのライダー事務局長は「多くの一般の人たちにとって、仕事を通して豊かな生活を築くことはより一層難しくなってきている」として各国に対して不平等な労働環境の是正を求めています。


世界の失業率改善止まるとILO 若者の22%がニート
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020012101001410.html
東京新聞 2020年1月21日 07時52分

【ジュネーブ共同】国際労働機関(ILO)は20日、2020年に世界全体で失業者が250万人増える見込みだとの報告書を発表した。失業率は19年から横ばいの5・4%と予想した。米中貿易摩擦による世界経済減速などが背景にある。失業率はリーマン・ショック後の09年から18年まで低下傾向が続いたが、改善が止まったもようだとしている。
また、15〜24歳の若者で、仕事や職業訓練、通学をしていない「ニート」が世界で2億6700万人に上り、この世代の人口の22%にも達していると指摘。若者は非正規雇用の比率も高く、特にアフリカでは95%に達している。 

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