今日(21日)は過労死防止基本法の制定を求める街頭署名が東京、山梨、名古屋、京都、大阪、兵庫、岡山で取り組まれました。大阪では京橋で宣伝・署名活動が行われ、私はそれに参加しました。
現地に行くと、「過労死防止基本法の制定を」と大書された横断幕、実行委員会のロゴ入りの幟(のぼり)、そして、ゆるキャラ的なぬいぐるみのカエル(5時に帰る)さんを囲むように30人前後の関係者が集まっていました。寒いうえに小雨の降るあいにくの天気でしたが、場所がJRと京阪を結ぶ大屋根のある広場だったのは幸いでした。
開始後なんとか1人に署名をしてもらったとき、「過労死防止基本法制定実行委員長に挨拶してもらいます」というアナウンスがあって私にマイクが渡されました。何も言わないわけにはいかないので、「ご通行のみなさん。私たちは過労死防止基本法の制定を求めて署名運動に取り組んでいます—」とマイク宣伝をするはめになりました。
10分ほどして事務局長の岩城弁護士に交替してもらい、署名に戻りました。それから2時終了までの40分、「ご協力ください」と声を出しながら、25人の方に署名をしていただきました。POSSEから参加した学生たちは、初めての署名活動なのに通行人といっしょに歩きながら説明して、もっとたくさんの署名を集めたと聞きました。なお、マイク宣伝と署名活動には、民主党の長尾たかし衆議院議員も駆けつけてくださいました。
私自身が通行人である場合でも、街頭署名は何か訝しい、あるいは怪しい感じがして、敬遠しがちです。それにもかかわらず、過労死防止署名は、気持ちよく署名の応じてくれる人、先方から寄ってきて進んで署名してくれる人、ペアで書いてくれる人、頑張ってくださいと励ましてくれる人が多いことにびっくりしました。
署名を集めた実行委員会のメンバーは、過労死を考える家族の会と過労死問題に取り組む弁護士が中心でした。家族の会からの参加者の多くは、夫や子どもを過労死・過労自殺でなくした女性の方がたでした。私の印象では、署名に協力してくれる人も女性のほうが多かったように思います。私がそういう先入観から好んで女性に声をかけた結果かもしれません。
今日の京橋での署名総数は399人、あとで集計をした人が自分で署名して、合計400人だったようです。しおりを渡すだけの役割の人もいましたが、1人平均20名近くの署名を集めたことになります。全国では今日の一斉署名行動で1000人を超える署名が集まったと思われます。
この数以上に大きな成果は、NHKニュースをはじめ、テレビや新聞が今日の署名活動を広く報道してくださったことです。署名数は現段階では1万数千人にとどまり目標の100万人の達成にはまだ遠いのですが、今日の取り組みによって、過労死防止基本法の制定に向けた100万人署名に大きな弾みがついたことを実感しています。