関西大 違法残業申告の教諭を解雇

毎日新聞2018年4月27日

https://mainichi.jp/articles/20180428/k00/00m/040/078000c

学校法人「関西大学」(大阪府吹田市)が付属学校の教員に違法な残業をさせたとして、労働基準監督署から是正勧告を受けた問題で、労基署に違法残業を申告した男性教諭(50代)が、26日付で解雇されたことが分かった。教諭は「申告を理由にした不当解雇だ」と訴えている。

教諭は同大初等部・中等部・高等部(同府高槻市)の教員組合に所属し、昨年3月に違法残業の実態を茨木労基署に申告。法人は必要な労使協定を結ばずに長時間の残業をさせたなどとして、昨年4月と今年3月の2度にわたって是正勧告を受けた。

教諭は昨年10月から自宅待機を命じられていたといい、取材に「解雇される行為はしておらず、申告への報復だ」と話した。申告を理由にした解雇は労働基準法で禁じられているが、同大広報課は「適正な手続きを踏んで解雇した。申告とは無関係だ」と関連を否定している。【戸上文恵、山口知】

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