集じん機で3人窒息死の労災 会社幹部を書類送検 岐阜

http://www.asahi.com/articles/ASH4H3D6CH4HOHGB001.html
朝日新聞 2015年4月15日
  
 岐阜県美濃市の合板メーカー「ウッドテック」の工場で2013年3月、作業員3人が死亡した事故で、岐阜県警は15日、安全対策を怠ったとして、当時の安全管理責任者の同社最高顧問(68)を業務上過失致死容疑で書類送検し、発表した。容疑を認めているという。

 県警によると、工場で作業をしていた男性2人が、木くずを吸い上げる集じんパイプから煙が出ているのを発見。点検するために集じん機内に入り倒れた。その後、救助に入った別の男性も意識を失った。集じん機には高温や煙を感知すると、炭酸ガスを注入し、低酸素状態にする消火装置があり、3人は低酸素血症で死亡したという。

 県警は施設や業務の管理責任者でもあった最高顧問が、消火装置が作動する危険性を事前に知りながら、事故防止策を怠った疑いがあると判断した。

 この事故で関労働基準監督署は昨年3月、最高顧問ら2人と同社を労働安全衛生法違反の疑いで岐阜地検に書類送検している。

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