テレワークをした正社員は推計360万人 企業が対応しきれていない部分も
https://mainichi.jp/articles/20200323/k00/00m/040/186000c?yclid=YJAD.1585003067.Aiuc1Eqdcq1i8khDDPJEnOrBMyDrqpACAG2QhMTf5uMOpz9ffOqE6i2ilfSfyqJi.o4wTb6VcUInsiA-
毎日新聞2020年3月23日 18時01分(最終更新 3月23日 18時04分)
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、テレワークをした企業の正社員は全国で推計約360万人に上るとの調査結果を、パーソル総合研究所が23日発表した。このうち初めてのテレワークだった人は約170万人で、感染予防対策として一気に広がった格好だ。
今月9〜15日、インターネットで調査し、正社員2万1448人の回答から推計値を出した。自宅や自宅近くの共用オフィスで仕事をした人は回答者の13・2%で、うち47・8%が今の勤務先では初めての経験だった。
テレワークをしていない人も3割以上が「希望しているが、できていない」と答え、働く側のニーズの高さをうかがわせた。できない理由は「制度が整備されていない」「テレワークができる業務ではない」が約4割、「情報通信技術(ICT)環境が整備されていない」が2割弱だった。
勤務先からテレワークを命じられたり推奨されたりしたのは約2割で、7割以上は特に案内がなかった。命令・推奨を受けた人は東京圏で32・7%、大阪圏20・2%、名古屋圏17・4%と地域差があり、大企業ほど割合が高い傾向もあった。
同社の小林祐児・主任研究員は「一斉休校の決定が急だったこともあり、企業が対応しきれていない部分もある。テレワークは結果重視の働き方で、仕事の評価の考え方を変えることも課題になる」と分析している。【上東麻子】