国立がんセンター看護師2人が感染 患者61人も検査へ 新型肺炎・コロナウイルス (3/28)

国立がんセンター看護師2人が感染 患者61人も検査へ 新型肺炎・コロナウイルス
https://www.asahi.com/articles/ASN3X52CPN3XULBJ002.html?iref=pc_ss_date
朝日新聞 2020年3月28日 15時24分

〔写真〕看護師の感染について記者会見で説明する国立がん研究センター中央病院の岩田敏感染症部長(左)ら=厚生労働省

 国立がん研究センター中央病院(東京都中央区)は28日、同病院の同じ病棟に勤務する女性看護師2人が新型コロナウイルスに感染していたと発表した。病棟には乳がんと血液がんの患者が主に入院していて、新たな入院患者の受け入れを中止した。一方、2人は外来診療している場所に立ち入っておらず、外来とほかの病棟での診療は続ける。

 同病院によると、20代の女性看護師は18日から、30代の女性看護師は21日から、においや味が感じられなくなり、それぞれ職場の近くの医療機関を受診。発熱や呼吸器症状はなく、それぞれ25日と26日まで勤務を続けた。

 嗅覚(きゅうかく)障害がみられ、その後感染が確認されたプロ野球・阪神タイガースの選手のニュースを知り、病院に相談。ウイルス検査を27日に実施し、同日に陽性と確認された。海外渡航歴などはないという。

 今後、2人が勤務していた病棟に入院中または退院した患者61人にウイルス検査をする。現時点で発熱などがみられる人はいない。2人は勤務中はマスクなど通常の感染防止策はしていたという。

 2人と同じ病棟の看護師計20人を、食事を一緒にしていたことなどから濃厚接触者として14日間の自宅待機とする。看護助手4人を含めた看護師24人と、医師、薬剤師ら業務中に接触があった職員の計89人を検査する。患者を含めると検査の対象は、合計で150人となる。 


国立がん研究センター 看護師2人感染確認 東京 中央
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200328/k10012355591000.html
NHK News 2020年3月28日 18時55分

東京 中央区にある国立がん研究センター中央病院は看護師2人が新型コロナウイルスに感染していたとして、2人が勤務する病棟での入院患者の受け入れを停止しました。

感染が確認されたのは、国立がん研究センター中央病院に勤務する20代と30代の女性看護師です。

病院によりますと、2人は味覚や嗅覚を感じなくなって診察を受けましたが原因が分からず病院に申し出てウイルス検査を受けたところ27日になって新型コロナウイルスへの感染が確認されたということです。

2人は、乳がんの患者などが入院する病棟で勤務していて、発熱などの症状はなく、現在、自宅で療養しているということです。

国立がん研究センターで職員の感染が確認されたのは初めてで、病院は同じ病棟で働く看護師を自宅待機にするとともに入院患者や医師なども含めた150人についてウイルス検査を行うことにしています。

また、2人が勤務していた病棟では新たな入院患者の受け入れを停止しているということです。

国立がん研究センター中央病院の岩田敏感染症部長は「職員には勤務の前に健康状態を確認させていたが、味覚や嗅覚の異常まではチェックできていなかった。今後はこれらの症状も確認してより一層の対策に努めたい」と話しています。

 

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