大阪メトロ社員自殺で和解が成立、社長本人が遺族に謝罪

3月8日、大阪メトロ職員の過労・パワハラ自殺事件(2021年6月労災認定)で、会社と裁判外で和解が成立し、司法記者クラブで記者会見を行いました。
この日は、亡くなられて2年後の命日の翌日でした。
会社は、長時間労働と上司によるパワハラが原因であったこと、会社に安全配慮義務違反があったことを認めて、社長自らが遺族に直接謝罪し、再発防止を約束しました。
また、パワハラを行った上司からの直筆の謝罪文を受けとりました。

大阪メトロは調印後直ちに、会社のホームページで、再発防止の取り組みについて掲載しました。
https://subway.osakametro.co.jp/news/news/other/20220307_roudoumondai_saihatsuboushi.php

亡くなった人の命は戻って来ませんが、企業のトップが直接謝罪し、再発防止の決意を内外に示すことは大きな意義があると思います。
この和解が、社会全体でパワハラをなくしていく一助になることを願います。

この記事を書いた人

岩城穣

1988年登録の弁護士です。