第11回つどい「なくせ!官製ワーキングプア」に86人の方がご参加

 ありがとうございました。昨夜は第11回つどいを開催しました。後藤道夫さん(都留文科大学教授)が基調講演で「現代日本の貧困と非正規雇用」をテーマに話されました。40分という時間の中でしたが、貧困拡大と非正規雇用の関係を貴重な資料、図表をつかってお話くださいました。失業者と半失業者を一体にした対策、運動化が必要であること、一人前の賃金でなくてもいいといった非正規女性の低賃金水準が変わらないままワーキングプアが生み出されていることなどを問題視されました。官製ワーキングプアは、ある面、専門性や公共性を有しており、労働者が団結しやすい点に特徴もあり、組織化を急ごうと訴えられました。川西玲子さん(大阪自治労連公務公共一般)は、自治体の役割を話されました。「任期付き短時間職員」は解雇付き契約で、昇級なし初任給のまま3年で使い捨てられる実態を告発、カウントダウン雇用は許されないと訴えました。正規職員との団結強化、安全・安心にかかわりながら市民に感心を広げていくことを基本に、公契約、最低賃金、均等待遇が運動の中心にもっと座るべきだと提起されました。リレートークでは、国土交通省に違法派遣させられ挙げ句の果て解雇された千谷さん、17年間も学童保育の指導員にありながら、現在失業中の長谷さん、正規ではあるものの非正規に取り替えられつつある吹田市学校公務員の川渕さんが、やりがいがありながらも使い捨てられる実態を生々しく語られました。公共工事や事業、学校が無くなるわけではないのに、継続して働き続けることが出来ない異常さ、日本の法律が現状を救えるものとなっていないことなどが浮き彫りとなりました。(H)

 第11回参加者アピールは こちら ← です。

 

 

 

 

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