働き方ネット大阪 第12回つどいを開催しました

「なんで私たち有期なん?」―パート・非常勤の働き方を考えるー が16日、エルおおさか708号室で開催され、61人の方々に参加いただきました。お忙しいところ有難うございました。森岡孝二会長は、「今回のテーマは政府でも組合でもどう解決できるか求められています、大いに議論しながら前進させましょう」と開会あいさつ。報告「有期労働をめぐる情勢」と題して河村学弁護士が発言しました。このなかでは、「有期労働は解雇付き雇用である、不利益を飲まざるを得ず雇い止めで権利侵害となっている」と話し始め、政府の有期労働契約研究会の動き(2010年夏ごろに報告書を発表予定)や問題点を指摘しました。基調講演では「有期雇用の法規制のあり方」と題して、市大教授の根元到教授から講演がありました。研究会の「中間取りまとめ内容」について批判的検討がされ、特に「非正規雇用の正規化、非正規雇用の削減という目標設定がない」と指摘されました。外国の事例として、韓国は2007年から2年越えた契約は無効となったこと、イギリスは4年など上限規制(出口規制)を採用している国の紹介がありました。恒例のリレートークでは、森田さんは日本郵政KKでの契約社員の実態報告とともに、勤務3年以上の契約社員6.5万人を対象にした正規化が郵産労の粘り強い運動や日本共産党の国会質問で実現しているたたかいの報告をしました。茨木市学童保育指導員の寺本さんは、1200人もの児童を預かりがんばっている非常勤嘱託が「任期付職員」に切り替えられ、ベテラン指導員が退職せざるをえなくなり、職場に混乱も起こっている実態と権利侵害を訴えました。全損保あいおいの柏原さんは正規労働者の立場から、有期雇用が多用されていく問題点と正規労働者側での問題意識を高める必要性と学習会などの取り組みを紹介しました。

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