JTBグループ社員の過労自殺認定=NZ地震対応で残業251時間

時事ドットコム 2013/01/31

 旅行代理店大手JTBのグループ会社「JTB法人東京(現JTBコーポレートセールス)」に勤務していた東京都の男性=当時(40) =が自殺したのは長時間労働が原因として、新宿労働基準監督署が労災認定したことが30日、分かった。決定は昨年10月12日付。
労基署は、自殺前1カ月の時間外労働を251時間と認定。遺族側の弁護士は「これほど長時間の認定は極めてまれ」と話している。

弁護士によると、男性は団体旅行の営業を主に担当。課長に昇進した2011年2月、ニュージーランドで大地震が起き、ホームステイを予定していた高校の日程調整など負担が集中したという。男性は同年3月に失踪し、練炭自殺した。

 記者会見した妻によると、会社に泊まったり、自宅で朝まで仕事をし、1時間仮眠して出勤したりする日々だったという。妻は「過労自殺の防止策の必要性を社会に知ってほしい」としている。

 JTBコーポレートセールスの話 既にご遺族に真摯(しんし)に対応してきた。

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