派遣労働者:08年以降は減少傾向

毎日新聞 2014年03月29日 08時57分

 厚生労働省は28日、2012年度の労働者派遣事業の現況を公表した。無期雇用や1年以上の派遣が見込まれる人と、派遣会社に登録した人を合わせた派遣労働者は約245万人(前年度比6.3%減)で、08年のリーマン・ショック以降の減少傾向が続いている。

 1日の労働時間を8時間に換算した賃金は、一般派遣労働が平均1万1684円(同0.8%減)、派遣元に常時雇用されている特定派遣労働が平均1万5337円(同2.2%減)だった。

 派遣会社の年間売り上げは一般派遣が3兆7161億円(同0.6%減)、特定派遣が1兆5283億円(同1%増)で、特定派遣は4年ぶりに増加した。派遣業界全体の売り上げは08年度の7兆7892億円から減少を続けている。

 日雇い派遣が原則禁止となり、派遣の契約期間では1日以下の契約が前年度比2.4ポイント減の27.4%となった。1カ月超2カ月以下は同1.5ポイント増の14.8%。半年などの長期の契約は減少している。【東海林智】

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