過労死・自死(自殺)した遺族などでつくる全国過労死を考える家族の会は13日、衆院第2議員会館で「ストップ過労死!」を掲げて、「過労死等防止基本法」制定を求める集会を行いました。家族らの「一刻も早く過労死を防いでほしい」「私たちのような家族を二度とうまないで」との訴えに、150人を超える参加者が涙をこらえながら聞き入りました。
あいさつした寺西笑子代表世話人は、「疲れ果てた夫、息子、娘を職場に送り出し、ある日突然、暗闇に突き落された」とのべて、「二度と命を失わないために基本法の制定を」と訴えました。
過労死弁護団全国連絡会議の川人博幹事長は、残業時間の上限を労使間で定める36協定で、月150時間を超える協定があると告発、「国際水準から見れば何世紀も遅れた実態だ。法律での規制が必要だ」と強調しました。
自らの体験を発言した家族の代表らは、「息子は大手IT企業のシステムエンジニアをしていたが、長時間過密労働、強いストレスでうつを発症し、過労自死した。一晩徹夜で働き、朝30分間だけ退社して、また晩10時まで働いた日もある」「心臓機能障害のあった夫は、障害者枠で大手家電量販店に採用されたが、就職から1カ月半後に自宅で倒れ死亡した」と切々と語り、過労死のない社会の実現を求めました。
日本共産党の高橋ちづ子衆院議員、田村智子参院議員が、民主党の国会議員らとともにあいさつしました。