写真: 日本陸軍が慰安所の運営に直接関与した内容が記録された秘密文書(写真=日韓文化研究所)。
日本軍が慰安所の運営に関与した事実を立証する日本陸軍の秘密文書が発見された。韓日文化研究所の金文吉(キム・ムンギル)所長(67、釜山外大名誉教授)は、日本防衛省の史料室で最近発見した文書を15日、韓国国内で初めて公開した。
「秘密文書118号(陸亜密電118号)」と表示されたこの文書には、「日本陸軍台湾軍参謀長が申請した‘ボルネオ’の野戦軍慰安所に派遣する特種慰安婦50人が台湾に到着した事実を確認し、20人を追加で送る」という内容が記録されている。1942年6月13日に日本陸軍省副官が日本陸軍台湾軍参謀長に送ったと表示されている。その間、「慰安所の運営に軍が関与したことはない」という日本の主張が偽りであることを見せる文書だ。
文書には、「日本陸軍台湾軍参謀長の特種慰安婦50人が台湾に到着したが、人数が足りないという要請により岡部隊引率症の発給を受け、慰安婦20人を増員、派遣する」と記されている。また「今後この種類(慰安婦)の補充が必要な場合、このように処理することを望む」という内容もある。台湾のほか、東南アジア地域に慰安婦が派遣されたことを推定させる。
金所長は対馬を韓国の領土と表記した日本古地図を09年に発見するなど、韓日関係の真実を立証する努力を続けている。金所長は中央日報との電話で、「5月に日本に滞在しながら、日本国会図書館と日本防衛省史料室で1カ月ほど調べた」とし「野戦軍に特種慰安婦を派遣した秘密文書資料が日本防衛省史料集(陸亜密大日記)と『女性のためのアジア平和国民基金』集成(97年)に収録された事実を確認し、この文書を見つけることができた」と説明した。
金所長は「日本防衛省史料室などは韓国人が出入りするのが非常に難しいところ。日本文部科学省付設の日本国際文化研究センターで日本の学者と共同で日本歴史関連プロジェクトをしてきたおかげで出入許可を受けることができた」と明らかにした。金所長は「史料室で資料をコピーして持ち帰った」と説明した。
文書の真偽の可能性について「文部省史料室に保管された資料であり、厳格に文書番号と印鑑が押されているだけに、文書は絶対に偽物ではない」と主張した。金所長は「毎年数カ月ずつ日本に滞在しながら古文書を調べている」とし「韓日関係の真実を明らかにする努力をしていると、日本側からも多くの抗議を受ける」と述べた。
日本はその間、「慰安所の運営に軍が関与した事実はない」と否定してきた。90年代に一部認めたが、「被害者賠償請求権は65年の韓日請求権協定で解決した」と法的責任を拒否した。最近は軍の慰安婦関与自体を否認している。日本軍慰安婦は最大40万人と推定され、韓国人女性は10万−20万人だったと伝えられている。