読売新聞 2012/08/26
内閣府は25日、「国民生活に関する世論調査」の結果を発表した。「心の豊かさ」と「物の豊かさ」のどちらを重視するかという質問では、「心の豊かさ」が64・0%に上り、過去最高となった。
「物の豊かさ」は30・1%だった。20歳代〜70歳以上のすべての年代で「心の豊かさ」が「物の豊かさ」を上回り、年代を問わず心の豊かさを重視する傾向が見られた。
充実感を感じる時(複数回答)では、「家族だんらん」が51・3%で過去最高となった。今後の生活の力点(複数回答)は、「レジャーや余暇」が37・7%と最多だった。
内閣府は「東日本大震災の後、家族や友人とのつながりや時間を大切にする傾向が強まっている」と分析している。
一方、日常生活で悩みや不安を感じる人は69・1%に上った。悩みや不安の原因(複数回答)は「老後の生活設計」(55・3%)が10年連続でトップだった。
調査は今年6〜7月に全国の20歳以上の男女1万人を対象に実施した。回収率は63・5%。原則、毎年行われている。