14年春卒の採用者数、増加の見通し 大学・院生

朝日デジタル 2012/12/19

2014年卒の大学生・大学院生の採用見通し

 リクルートが19日発表した2014年春卒の大学生・大学院生の採用見通し調査で、採用者数が前年より「増える」と答えた企業数が、「減る」とした企業数を3年連続で上回った。企業規模が大きいほど採用意欲が旺盛だった。
 
10月10日〜11月9日に従業員5人以上の民間企業7333社に調査し、5063社が答えた。「増える」(10.3%)から「減る」(6.9%)を引いたポイント差は3.4で、前年の4.0から縮まった。従業員1千人以上の企業が7.2だったのに対し、1千人未満は2.0だった。
 
業種別では、飲食サービス業(27.9)と小売業(10.7)のポイントが多かった。「新規出店するために人材を確保しようという動きが目立つ」(リクルートワークス研究所の戸田淳仁研究員)という。一方、鉄鋼・非鉄金属・金属(マイナス8.4)、自動車・鉄道(マイナス5.8)、機械・プラント・エンジニアリング(マイナス4.9)など、製造業の一部で「減る」が上回った。
 
ただ、全体の4分の1超が「わからない」で、今後の景気動向に左右される可能性がある。

 14年春の採用対象は主に現在の大学3年生。12月1日から就職活動が本格化している。

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