大学生の学習時間はどれくらいなのか、全国の学生を対象に調べたところ、一日の平均が39分で、1週間の学習時間がゼロという学生も4年生では8人に1人に上るという調査結果がまとまりました。
この調査は、全国大学生活協同組合連合会が学生の生活実態を調べようと去年10月から11月にかけて行い、全国の国公立と私立、合わせて30校の学生およそ8600人が回答しました。
この中で、講義の予習や復習など一日の学習時間を尋ねたところ、文系の学生が平均で28分、理系の学生が48分、全体では39分でした。
さらに、1週間の学習時間がゼロと答えたのは、1年生が7.6%、2年生が10.2%、3年生が11.7%、4年生が12.8%と学年が上がるにつれ増えていました。
特に文系の4年生は18.2%で、およそ5人に1人が1週間の学習時間がゼロと答えました。
一方、今回の調査では学生の経済状況についても尋ねていて、アパートなどで暮らす学生の1か月の仕送り額は6年連続で減少し、6万9610円と30年前とほぼ同じとなりました。
また、仕送りがゼロという学生も10%に上っています。
全国大学生活協同組合連合会の大本隆史常務理事は「学年が上がると就職活動に追われ学習時間が少なくなる傾向が伺える。仕送りは親の厳しい経済状況を反映し減少傾向が続いている」と話しています。