時事ドットコム 2013/11/1
厚生労働省が31日発表した毎月勤労統計調査によると、2013年度の夏のボーナス(6〜8月支給分)は前年度比0.3%増の平均35万9317円となった。夏のボーナスの増加は3年ぶり。景気の持ち直しを背景に企業業績が改善した上、安倍政権が従業員への報酬引き上げを要請したことなども押し上げ要因になった。
産業別にみると、建設業や情報通信業、金融・保険業などでボーナスが大幅に増加。円安の恩恵を受けた製造業も堅調だった。一方で、電気・ガス業は電力会社の厳しい経営を反映して大幅に落ち込んだ。
9月の現金給与総額は前年同月比0.1%増の26万5376円となり、3カ月ぶりに増加した。残業時間が増えたことで残業手当も増え、所定外給与は3.5%増加。ただ、比較的低賃金のパートタイム労働者の割合が高くなっているため、所定内給与は0.3%減だった。