時事ドットコム 2013/11/28
厚生労働省が28日発表した2013年の賃金実態調査によると、定期昇給やベースアップ(ベア)などによる1人当たりの平均賃金改定額(月額)は前年比339円増の4375円となり、2年連続で増加した。厚労省は「賃金を決める13年春に景気が持ち直したことが影響している」と分析している。
賃金を引き上げた企業の割合は、前年比4.5ポイント上昇の79.8%。一方、賃金を引き下げた企業は1.4ポイント低下の2.5%。賃金改定を実施しなかった企業は12.9%だった。
また、定期昇給制度がある企業のうち、ベアを実施した企業は、管理職で1.7ポイント上昇の11.5%、一般職で1.8ポイント上昇の13.9%。規模の小さな企業ほどベア実施が多かった。
調査は常用労働者100人以上の企業3140社を対象に8月に実施。有効回答率は59%だった。