朝日新聞 2014年2月28日
「少し前のめりになって急いで走り続ける方々が、昔の人たちの経験談をよく聞き、間違いのない政治をやってほしいと今ほど思うことはない」。河野洋平・元衆院議長は28日、東京都内で開かれた政治評論家の故岩見隆夫さんの「お別れの会」であいさつした。
河野氏は岩見氏の原稿に「昔話」が増えていたと紹介しつつ、「今ほど昔話が大事なときはない」と指摘。憲法の解釈変更による集団的自衛権の行使容認などに取り組む安倍政権にクギを刺したとみられる。
安倍晋三首相は河野氏のあいさつの後、会場に到着。岩見氏を「郷土・山口県の大先輩」と紹介し、「岩見さんにはよく叱られ、『君はよく人の意見を聞け』と言われた」とあいさつした。