朝日dijital 2014年5月2日
定年前に出向――。テレビドラマ「半沢直樹」で描かれた旧来型の銀行の人事制度を、みずほ銀行が今年度から少しずつ変えていく方針を示した。これまでなら関連会社や取引先に出向していた人の一部を支店長に登用するという。
みずほ銀は不良債権問題に揺れた2000年代に採用を絞り、支店で営業の主力になる30代が不足している。このため、「出向要員」だったベテランを支店に配置して営業力を強める。
みずほ銀の林信秀頭取が朝日新聞の取材で明らかにした。「部下を育てる支店長は、銀行の外に出る必要はない。当面は55歳、場合によっては60歳まで現場の第一線で使いたい」と話した。みずほ銀の支店は全国421カ所あり、今年度中に50歳以上の支店長を5%程度から10%以上に増やす見込みだ。(後略)