「時間外勤務多い」教員の8割超…有識者団体

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Yomiuri Online 2015年04月16日

 教員の8割超が「時間外勤務が多い」と感じる一方、時間外勤務の多い教員の方が、やりがいを感じている割合が高いことが16日、有識者団体の調査でわかった。
 
 調査は昨年12月、「日本の教育を考える10人委員会」(委員長・佐和隆光滋賀大学長)が実施。全国の公立小中学校の教員1044人から回答を得た。

 時間外勤務について、「非常に多い」は39%、「多い」は43・8%で、合わせて8割を超えた。時間外勤務は、「月30時間以上50時間未満」が24・5%で最も多く、「月100時間以上」も10・2%いた。原因(複数回答)は、小学校では「事務処理」(58・3%)、中学校では「部活などの課外活動」(62・4%)が最多だった。

 教師の仕事にやりがいを「感じている」または「強く感じている」者は70・6%。やりがいを「強く感じている」という回答割合は、時間外勤務が「月10時間未満」で8・2%なのに対し、「月100時間以上」では28・3%に上った。時間外勤務の多い教員ほど、やりがいを「強く感じている」という回答割合が高まる傾向がみられた。

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