http://www.asahi.com/articles/ASH6L6Q4MH6LUTFL01L.html
朝日デジタル 2015年6月19日
「夫が働き、妻が家を守る」という役割分担を意識している人の割合が高い地域は長時間労働の男性が多い――。こんな傾向があるという分析結果を内閣府がまとめ、19日に閣議決定された2015年版の男女共同参画白書に盛りこんだ。
内閣府が2月、47都道府県別に20〜60代の500人ずつを選び、インターネットで意識調査を実施した。
「夫が働いて妻が家を守る」という性別役割分担を家庭の理想とする人の割合が最も高かったのは奈良県の50・4%。同県では15〜64歳の女性で働いている人の割合が56・8%で最も低く、週60時間以上働く男性雇用者の割合(17・5%)は全国4番目に高かった。
働く女性の割合が2番目に低い兵庫(57・7%)も、「夫が働いて妻が家」を理想とする割合が49・0%と4番目に高かった。
一方、性別役割分担の意識が最も低かったのは富山県の37・2%。週60時間以上働く男性雇用者の割合は8番目に低い13・1%で、女性で働く人の割合は70・0%と4番目に高かった。
内閣府は「女性が希望に応じた就業を実現できるよう、男性の家事や育児への参画意識を高め、長時間労働の是正をはかることが重要」としている。(畑山敦子)